実践よりもテオリア、思弁、学問の立場に偏重した彼の主体的立場と深く結びついていたことは言うまでもない。(s.3 ) ※マルクス主義者のヘーゲル批判
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弁証法における内在主義の契機は、概念内在主義として概念の物神化の基礎づけのために援用され、総体性の契機は、神の最終的な顕現の名のもとに極度に絶対化され、歴史主義の契機は、ただその総体性の従属的な契機として位置づけられたにとどまったのである。こうしたヘーゲルの弁証法の本質的構造は、
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ヘーゲルにおいて弁証法は、内在主義、歴史主義、総体主義、という三大特色を含んだ広大な世界観、方法論および認識論としての学となったのである。とは言え、ヘーゲルは汎神論的観念論者であった。彼の汎神論的観念論の立場は弁証法の構造のうちにも現れて来ざるをえなかった。
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ギリシャのゼノン、ヘラクレイトス、プラトンのうちに合理的弁証法の三大源泉を見出したヘーゲルは、それら三種類の弁証法、すなわち内在的弁証法、生成の弁証法、総体性の弁証法、を有機的に統一して、唯一の最も包括的な学としての弁証法を築きあげることに成功した。(ibid.,s.3 )
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Author:enzyklo
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