なぜなら、精神は秩序に対する信仰、単純な、不変な、普遍的な規定に対する信念を持っているからである。精神はこのような信仰のうちに、天体の諸現象について思考し、そしてそれらを支配する諸法則を認識したのである。」 i(小論理学§ 21補注)
07-17 21:56
個のうちに復帰するものであるが、これはただ思考に対してのみ存在するものである。さまざまの法則、例えば、天体運行の法則についても同じことが言える。我々は諸々の星を今日はここに見、明日は彼処に見る。この無秩序は精神にふさわしくないものであり、精神はこうしたものを信じない。g
07-17 21:56
自然は我々に無数の個別的な形態や現象を示すが、我々はこの多様のうちへ対応のうちへ統一をもたらそうとする要求を持っている。そこで我々は多様なものを比較し、すべての個に通じる普遍的なものを認識しようと努める。個は生滅するものであり、類こそ個のうちにあって恒久的なもの、すべてのf
07-17 21:55
結果に分裂させられる。内的なもの、力などはここでもまた普遍的なもの、永続的なものであって、個々の電光や個々の植物ではなく、すべてのもののうちであくまで同一なものである。感性的なものは個別的、一時的なものであって、そのうちにある永続的なものは思考によって知られるのである。e
07-17 21:31
いること、単なる感覚的現象では満足せず、その奥をさぐり、それが何であるかを知り、それを把握しようとする。そこで人は思考し、現象そのものとは異なったもの、単に外面的なものではなく内面的なものとしての原因を知ろうとする。かくして現象は二重にされ、内と外、力と発現、原因と d
07-17 21:29
我々の特殊な行為のうちに普遍的な規定が認められ、含まれていなければならないのである。――自然の諸現象に対する我々の態度にも同じことが見出される。例えば我々は電光を見、雷鳴を聞く。この現象は我々によく知られており、我々はそれを度々知覚している。しかし人間はたんに知り馴染んで d
07-17 21:18
ころの手段および道具を持つのである。――道徳的な関係においても同様に思考が働いている。この場合の思考とは、正義とか義務を思い起こすことを意味し、それらが与えられた事情のもとにおいて、我々の特定の行為をそれに従わすべき確かな規則として、それは普遍的なものである。すなわち、c
07-17 21:16
子供はこうした普遍的なものに特殊なものを従わせることを要求されているのである。我々はまた生活において目的を持っている。この場合我々は、何によってそれを達成することができるかを考える。このとき目的は、普遍的なもの、主導的なものであって、我々は目的に応じてその働きを決定するとb
07-17 20:55
「子供でさえ既に思考することを要求される。例えば形容詞を名詞と結合するというような課題がそれである。このような問題に答えるには、注意と区別の力を働かせ、規則を思い出して、特殊な場合をそれに従わせなければならない。ところで規則とは一つの普遍的なものに他ならないから、a
07-17 20:52
Author:enzyklo
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